職場で金銭の盗難事件があった。
まるでドラマみたいな話だが事実なので淀みなくここで述べることができる。しかも自分も半ば当事者(被害者側)であるのでほとんどの内容は把握できている。
で、話のオチはなにかというとこういう経営者も世の中にはいるから該当すると思ったら速やかに転職をしたほうがいいですよということ。
では始めよう。
一連の事件あらまし
2019年7月3件
すでに金銭盗難事件については前にも記事にして公開しているがここに解決を見たので改めて全貌を自分でも整理する意味で述べていくことをお許し願いたい。
過去記事はこちら。


まず最初に事件が起こったのは俺がその職場に着任する直前だ。
7月3件と書いたが、実際には6月に2件起きている。俺が着任したのが7月なのでその2件の様子については直接関わっていない。
だが、7月に入り着任して数日で一人の女子社員が財布からお金が一部なくなっていると言っていた。
これは俺が直接訴えられたのではなく、そんなことをなかば雑談みたいに話しているのを小耳にはさみ、見過ごせないと思って直接彼女に聞いたのだ。
すると数週前にお金がなくなり、またここ1〜2日でなくなっていたとのこと。
また別の女子社員も数週前に財布からお金が減っていたという。
新しい部署にリーダーとして配属されて早々の事件なので悩ましい。誰に翻弄されているのか。
被害額は2人合わせておよそ3000+13000円で1万6000円程度らしい。それくらいの額なら俺がなんとかしよう。
ということで個人的に2人には被害額を補填してやった。といっても自分の財布から出したことは伏せておいたが。上司だからせめてこれくらいのことはしておいたほうがいいだろう。
といいつつ、本当はあとで気づかれ感謝されて「抱いてください」という言葉をまったく期待していなかったかというとウソになる。
っていうか大いに期待していたよ。だって2人とも美人なんだもん。
それはさておき、その通路にあったしかもトイレの方を向いていてかなり死角にあるロッカーを見えるところにビデオカメラを設置した。
だがそんなビデオカメラを設置したことをあざ笑うかのように奴はしっぽを見せずにいる。そりゃそうかも。
たてつづけに盗むようなら度胸ありすぎだ。
我々もいくらビデオカメラを設置したからといって毎日ビデオカメラのチェックをするわけにもいかないので早々にロッカーを移動することを決めた。
2019年9月4件目
それまでトイレ近くの死角にあったロッカーを工場内それもみんな同じ方向を向いて仕事をしているところからよく見える場所にロッカーを移設した。
これで被害はあるまいと思っていた。
しかしまたもや被害だ。今度は別の女子社員が2万円ぐらい盗まれたとか。おいおい、いくらロッカー移設したからって警戒心なさすぎだろ?
さすがに2万円を個人的に負担して彼女にあてがうのは辞めておいた。っていうかもう定年過ぎたパート扱いのおばちゃんだったからというのが一番の理由なんだけど。
もしこれがまた同じ美人女子社員だったらまあ半額ぐらいは負担してあげてたっぷり個室で調教いや説教でもしてやろうってもんだ。
これはもうまじめに警察沙汰だ。警察もちゃんとカメラを仕込んでおいたほうがいいですよとだけ助言をくれた。でも指紋採取とかしてくれない。やるきねえのかよ。
そこでネットカメラ設置。
2019年10月5件目
もう24時間監視カメラもつけたしシャレにならんけどロッカー内に現金入れるの厳禁にしたしでさすがにロッカーからの盗難はなくなった。
でもまた起きた。
被害者は男性社員で普段ロッカーは使わずもっぱら通路にかばんを置いててその通路で作業をしていた奴なんだけどたまたまそこから離れたときにサラッと盗まれたらしい。
被害金額は4〜5000円だったようだが、どいつもこいつも不用心すぎないか?俺も現場の片隅の小部屋にかばんおきっぱなしだから不用心だけど、誰か入ったらすぐわかるから盗まれなかった。
っていうかいいかげん誰がやったんだか当たりはつきそうなもんなんだけどまさか自分としては自分の部下を1人でも疑いたくない。
だからよほど怪しい動きでも無い限りまさかこのなかに金銭を盗むようなやつはいないと思いたかった。いるとしたらもうまもなく中国に帰国することになっている研修生かなと思っていた。
問題社員移動させる
で、その金銭盗難事件とは別に、ミスと喧嘩を頻発するクズ女子社員がいたんだ。
そいつがいいかげん使えなかった。
どんなふうに使えなかったかというと検査の数値を間違える、検査とばしする、完成品落っことす。
さらにほかの美人女子社員としょっちゅう喧嘩している。取っ組み合いまではしないが常にいざこざが絶えない。
それでさすがに俺も我慢しきれなくなって上司に談判しつづけようやく翌年2020年の1月末だったかで追っ払うことができた。
それによりそのクズ女子社員は本社工場へ異動(栄転)させることに成功して1つの厄介払いはできたわけだ。
ちなみにそれより数ヶ月前からぷっつりと金銭の盗難事件は起きなくなっていた。
結局誰が犯人か、外部なのか内部なのか、おそらく内部なんだろうけどわからずじまいで歯痒い思いをしていた。
2020年本社にて6件目起きる
まさか今度は本社で頻発しているとは思っていなかった。
それは工場現場の片隅にある小部屋で昔は品質管理の事務所として使われていたこともあったが、今は特に使用目的のない物置兼空き部屋になっていて本社勤めのパートのおばちゃんが休憩に利用していた。
そのおばちゃんは休憩するだけでなく自分のかばんも机の引き出しに入れいていた。
そこでまた被害が起きた。それも数回遭ったらしい。
その被害額はトータル数万円らしいが、会社側もまたこの小部屋にカメラを設置したがしっぽを掴ませない。
なぜなら突発的に発生した害獣被害対策のためにいつのまにかカメラを別のところに移動させてしまったらしい。
それで2度3度と盗まれたようだ。
おばちゃん証拠掴む
だが、このおばちゃんは辛抱強かった。
3度目のときだったか、紙幣に印をつけておいたそうだ。
そしてそのパートのおばちゃんがいよいよ年齢的にパートもやめようというときがきたようで退職することになった。
そこで現役社員何人かの有志が餞別を贈ろうとカンパしあったそうだ。そのカンパは総務の女性の元に一旦あつまったがなんとその集金したお金のなかにおばちゃんが印をつけた紙幣があったというのだ!
そういう仕込みの話を聞いていた総務の女性はおばちゃんに紙幣を見せた。そして誰からよこされたお金かもはっきりした。
それは当初から素行の悪かった奴。まさか金までは盗まないだろうと俺は個人的には思いたかったが、かぎりなく怪しかったやつ。
そのクソデブ(実際にデブである)毒婦が犯人だったのだ。
おばちゃんお見事としかいいようがない。それにしても印のついた紙幣を会社にわたすとはその毒婦も大間抜けすぎる。
その紙幣を等のクソ毒婦に見せておばちゃんは追求した。
そしてそいつは認めた。
おばちゃん動く
雇用主に相談
まずは社内の盗難事件なので雇用主に相談だ。
希望としては警察に突き出さないかわりに全額を全員に返し、会社を去ってくれるというのがやっかいな波風をたてずに済むので良いのではないかと判断し話しをしたらしい。
本来なら警察に突き出すべきだかと思うがまだ若いので前科がついたらかわいそうという仏心まで持ち合わせているおばちゃんはマジ仏だ。
そんな話を雇用主である会社の会長にした。
雇用主のクズ対応
おばちゃんと会長が話をしたのは俺が普段作業している本社(おれはすでに戦力外で本社の1部屋で不毛な開発をしている)の小部屋のとなりのおばちゃんのホーム小部屋だったから内容はだいたい聞こえた。
要するに会長は非干渉主義を貫くとのこと。要約すると
- 俺は関係ない
- 知らん
- 警察呼ぶなら呼んでもかまわん
- 会社に警察来ても構わん
- 俺にそんな相談もちかけるな
おばちゃんと相談
だいたい過去の会長の行動から自分で火の粉をかぶるようなマネは絶対にしないと予想できていたから、そのまんま予想どおりの結論だった。
俺が過去に被害社員とやりとりした経緯をパートのおばちゃんも知ってるからおばちゃんと俺は話し合った。
それまでにも会長にたきつけるよう強く勧めたのも俺だし、実際にはおばちゃんが独断でやっているわけではなく影に俺も介在していた。
しかし会長は動いてくれない。クズの極みだ。
だから次は被害者全員で犯人に話そうということになった。
それでそれぞれにちゃんと返せばよし、とぼけたらおばちゃんは警察へ行くべきという結論になった。
なにしろ証拠を掴んでいる唯一の人はパートのおばちゃんなのだから。さすがに警察も物証と本人認めというのがあれば無碍にしないだろう。たぶん。
まずはおばちゃん話して解決
警察に行くのは最後の手段としてまずは全員で話をしようとおばちゃんがそのクソデブ毒婦を呼び出すことにした。
昼休みに顔貸せと。そうするとどのクソデブ毒婦は観念したのかおばちゃんにお金を全額返すから許してほしいと懇願したそうな。
ただ一括返済はちょっと苦しいからと毎月分割で返金を約束したとのこと。それっておばちゃんが優しいから大変だろうから毎月1万でも返しなと諭したらしい。甘すぎる。
でとりあえずおばちゃんが全額負担してくれて俺にも帰ってきた。1万5000円ほど。
実際に俺が負担したのは3000+13000円だったんだけど。なぜ15000円なのか。
それは美人女子社員がおばちゃんから聞かれて13000円だったか覚えてないから「1万円でいいですよ」と答えたらしい。
おいおいおい、ちょっと話が違うだろ?俺が13000円やったことを忘れているようだ。美人だと思って甘い顔してたらこいつもとんだ食わせ者だってことが今回わかった。
なにしろ俺が肩代わりしてたってことを知ってもお礼ひとつ言いに来ないような奴だ。美人だからって調子に乗ってんな。
本音のところでは感謝されることを期待していた。「抱いてください」と言われるのを期待していた俺が間抜けだった。
まあいい。1000円の散財だけでこんな美人でもろくなもんじゃねえって学べたので安い授業料だった。
結論:経営者がクズならやめるべし
さて今回の一連の金銭盗難事件でまずはクソデブ毒婦は会社をやめるべきだ。
本来なら発覚してほとんど前者に噂でひろまっているので自分から去るのが当然なのだがどうも平気でいる。
しかも代表しておばちゃんに返済する約束はしたようだが、それまでに盗んだ相手には今までどおり普通に接しているところがイミフの極みだ。
謝罪もなにもない。
そして経営者がこんなクズな会社はどうみても会社も伸びる期待は持てない。