社内全面喫煙OKだったのを隔離された喫煙スペース設置させるまでの道のり

入社して20数年・・・ようやく今日喫煙スペースをほかから隔離させることが実現した。

思い起こせば入社した当時は事務所で仕事をしていて斜め前に座っている人がいきなりタバコを吸い始めて「うわっ」って思いつつこれ見よがしにハンカチで鼻を覆って息をしたのが始まり。

それから年月はたち、世は分煙あるいは完全禁煙への流れへと価値観が移りゆくもなかなか中小の製造業の現場というのは完全禁煙はもちろん完全分煙も実現が遠かった。

それが今日、とうとう喫煙コーナーの隔離が実現したのだ。

それまでの経緯を振り返ってみよう。

どこでも喫煙OKだった会社で隔離喫煙スペースが実現するまで

1995年入社時

社内に喫煙者はほぼ1/3~半数といったところ。ほとんど男性だったが女性でも数人喫煙者がいた。ただ女性の喫煙者は社内で堂々と喫煙しないという奇妙な身嗜みがあったような。飲み会のときに初めて「ああ、この娘吸うんだ!?」なんて知ったものだ。

そして喫煙スペース=社内どこでも状態。下手をすると咥えタバコで現場作業する輩もいそうだったが平日の常勤タイムはさすがにそれは遠慮していたようだ。ただ休日出勤だったり残業時間で偉い人がいなくなるととたんに咥えタバコで作業する人たちは数人いた。

そんなぐらいの環境だから分煙だの禁煙だの叫ぼうものならパワハラで退職させられていたかもしれない。

1997年頃不意に1つの変化

入社して2年ぐらいたったときだったろうか。それまでどこでも喫煙OKだったのがなぜか本社1階事務所内は禁煙ということになった。

誰が決めたか不明であるが良いことだと思ったのは間違いない。それでも本社1階事務所が喫煙禁止であるというだけでそれ以外の場所での喫煙はまったくフリーだったことは変わらず、会議室でも吸いたい奴は吸うし、(残業時には)現場作業中に咥えタバコする奴はする状況に変化はない。

ただ事務所1階が禁煙になったことでそれまで事務所内で普通に喫煙していた人がどこへ行って吸うようになったかというと現場事務所だったりする。

現場事務所というのが当時はあり常に煙で視界が1メートルぐらいの部屋だった。一時期、当時の社長(現会長)から「主だった者は現場事務所でミーティングを毎朝やれ」と言われたとき「喘息がひどくなったら嫌だからお断りします」と拒んだ記憶がある。

現場事務所の利用者の90%が喫煙者だったのだが吸わない人もいたはず。よくぞ耐えたと今となっては驚くしかない。

2000年頃通路に喫煙スペースできる

2000年頃、当時いた年配でそこそこ役職の高い人がどこからか長椅子を2脚もらってきて事務所と工場の間にある通路に置いた。そして同時に大きめの灰皿も設置した。

そしてその通路がなんとなく公共の喫煙所になった。

しかし実際には他の場所で吸いたい奴は吸うという現実には変わりなかったが、大部分の喫煙者は休憩時間になるとそこに集まって喫煙するようにはなった。

しかし場所が通路である性質上、タバコを吸わない人間も多数そこを通るのだ。さらにその喫煙所になっている通路のすぐ上に換気扇があり事務所とつながっている。換気扇が動いていないときには煙が事務所内に侵入し事務所で休憩中にタバコのニオイをかがされることもしばしばだった。

2018年会社が認定する公式の喫煙所となる

2018年から管理職(管理監督者ではなく名ばかりの管理職という意味)は社長兼工場長に半月毎に業務報告書を提出するよう指示された。

その年から現場に異動になった自分は現場で作業中にタバコの煙の匂いが漂ってくることにどうにも憤りを抑えられず、報告書にて毎回工場内での喫煙禁止をしつこく訴えた。

本来の業務報告などそっちのけでタバコの害を訴え続けた。

それによりこの年の中頃になり、現在喫煙所になっている通路を「社内唯一の喫煙所とし、他の場所での喫煙を一切禁止する」というお触れが出された。

本当は構内全面禁煙にしてほしかったところだが、まだまだ喫煙者の力が強くそこまで会社としても押し切ることができないようである。

なんにしても現在の喫煙所である通路が社内唯一の喫煙所になったということでほかから煙の匂いが立ち込めてくることがなくなるかと一時は喜んだものだがまったくのぬか喜びだった。

そのお達しは単に自分の要求を正式には飲んだというだけのことで、現実には相変わらず現場でタバコを隠れて吸う奴はいるし、喫煙コーナーまでわざわざ行くのがかったるい奴も自分の作業スペースでこっそりと喫煙していた。

どこで吸おうと構わないが煙の匂いを吸わない人間に嗅がせるなということだけがこちらの唯一の願いなのに。

2019年喫煙所が移設され隔離される

そこで社内提案に一筆啓上した。

社内提案とはよくあるTPM活動のひとつで毎月締切までに提案を社員が何件か提出して内容によって賞金額が決まり翌月の朝礼で表彰されるというあれだ。

それに書いた。すなわち喫煙所を移設してほしいと。

現在の喫煙所は通路であるから必要ならそこを通らなければならないし、すぐ近くに水道があるので水作業をするときに喫煙時間と重なると健康被害がある。憲法で保証されている健康を求める権利が侵害されているのではありませんか?と揶揄を交え提案した。

すると会長が反応し、即刻喫煙所が移設された。こういうときの会長の動きは超素早い。

そして移された先は、外のいわゆる下屋で比較的門に近い場所である。今までの喫煙スペースからも数歩の近さなので喫煙者も大きな移動距離ではないのですんなり受け入れやすいと思ったのか。

しかしそこは南向きなので夏はかなり厳しい環境になると予想される。

これを機に一人でも吸うのを辞めるという人が出れば幸いではある。しかしおそらく工場内で吸う奴は相変わらず吸うであろう。

実際には前より悪くなっているかもしれない

まだ移設1日目であったが、すでに前より悪くなったかもしれないと感じる。

なぜか。

それはその喫煙所が工場により近いという点である。残念ながら我が社は中小企業でもかなり利益率の低い部類に属しているので工場内にクーラーを全体でかけるということができない。

真夏でもクーラーが利くところとまったく効かず扇風機に頼るところとある。

そして残念ながら我がエリアがクーラーが効かず扇風機に頼るエリアなのだ。そして喫煙スペースとも近い。ということは真夏前後は窓を全開に開けるので喫煙による煙がむんむんと工場内に侵入するのだ。

現に1日目の今日すでにいつもより作業場所でタバコのニオイを強く感じた。

せっかく通路から移設してもらったと喜んだのもつかの間、さらに状況が悪くなった気がする。

今まで物が置いてあった場所をわざわざ空けて喫煙スペースを作ったわけだから今更、あそこはやめてくれとも言いにくい。

こんなはずじゃなかった。

公共の場での喫煙を全面的に禁止する法律が早く施行されることを願うばかりだ。