製造業で毎日同じものをひたすら作り続けることは楽しいか

以下の文章は自分の経験から生じた感想を記していますので決して製造業および製造業に携わる人々を不快にしようとしているのでないことを最初に断っておきます。

間接業務あるいはデスクワーク主体の業務に従事していた人が製造現場に配置転換となることがあります。

ただし特定の資格を活かす労働契約形態で入社したにもかかわらず、まったくそれと関係ない部署に配置転換されたとしたら契約違反を申し立てることができますので手続きして撤回してもらうことができることがあります。

しかし特に特に職種を限定せず入社した場合はどこに配置されてもその業務命令にしたがわなければなりません。

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製造現場にもいろいろありますが、大きなものを少人数で作っている現場というのがあります。

どういった現場かというとある装置を1日に1台または何日かに1台のペースで作り出荷しています。

過去に製造現場で働いた経験がほとんどなく、あったとしても生産が忙しかったときに交代で数日間現場作業の手伝いをしたことがあるくらいの人が一気に6〜7人いるメンバーを統括するリーダーとなるのはどうでしょうか。

数人部下がいると、なかには不快な人間がいないとも限らないのでそれはそれで仕事がやりにくいでしょう。

不快な態度の部下がいなければまだ人間関係では苦労しないかもしれませんが、今まで間接業務で毎日違う課題に自分のペースで挑んでいた人が突然製造現場で来る日も来る日も同じものを作るというのはどうでしょう。

おそらく真っ先に思い浮かべる感想は・・・

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毎日同じものを作り続けるってクソつまらねえ

なんて考えませんか。人によっては毎回同じものを正確に同じように作ることに生きがいというかやりがいを感じて業務に従事することはできます。

しかし逆に毎回違うものを完成度高く作る、いわば建築職人のような特性をもつ人もいるでしょう。

従業員ひとりひとりの特性をうまく生かして職場に配置するというのは会社の経営者にとっては重要かつ難しい問題でしょう。

それは配置された職場に合う人がいればまったく合わずに鬱になってしまうということおありえます。

しかし無知な経営者または首脳だと「彼は仕事が満足にできない」といった程度の評価で済ませてしまうか、あるいはしっかし仕事をしつつ実はすごくストレスを抱えていたとしても見過ごしてしまうでしょう。

同じものを作り続けることがつまらないかつまらなくないかは人それぞれ感じ方が違います。そのつまらないと感じる理由を考えてみましょう。

モダンタイム

ご存知チャップリンのモダンタイムを連想します。

毎日タイムカードをガチャンと押して時間がくるまでひたすら同じ動きをするアレです。

1日1台完成ペースなのでさすがにそこまで同じ動きということはないのですが、同じものを同じように動いて作るって人間がやることか?って思ってしまいますね。

機械にやらせろよって。もっとも機械でできないことも確かにたくさんまだまだ製造業ではあると思います。それに機械でできるとしても設備投資が必要だから人間が動くっていうほうが断然多いでしょう。

そこにはクリエーティブな要素がないかというとないこともないです。

合理化を進める要素はあちこちあります。でもその合理化を考える1割あるいは2割のゆとりがないです。

かのGoogle社では社員全員が業務時間のある一定の割合の時間を新しいことを考える時間にあてるように義務付けているとききます。

それも高給と高付加価値あっての話でしょう。

薄給の職場ではなかなか業務時間の一部を別の事業のためにつかうゆとりが作り出せないものでしょう。

達成感のちがい

間接業務の内容にもよりますが単純な事務作業でもなければ自分で仕事を作り出します。もっとも単純な事務作業などというものはいずれAIやら事務ロボットに置き換わるでしょう。

本来の間接業務が滞りなく捗り時間ができると今度はさらなる合理化のタネを探して、それを形にするということもします。

そしてそれが完成して同じ間接業務の人や現場の人から喜ばれるとそれはひとつの達成感として心に刻まれます。

毎日あるいは何日かに1台出荷といっても仕掛かるのは何日か前からで常に途中の状態の数台が工程ごとに並んでいる状態です。

1台出荷が終わってもすぐに次に控えているものを作らなければならないと達成感を感じている暇はないかもしれません。

うるさい前任者にケチつけられることありませんか

それまで製造業務の経験がないものがいきなり現場リーダーを任され、それだけではなく実際に自分で体を動かしてモノを作ってしまうということが中小製造業では多々あることでしょう。

しかも時間は無限にあるわけではなく当然納期があり人員も限られています。

ときにはおかしな部分というか不具合が発生します。

それをいちいち前任者からボロクソにほぼ頭ごなしに罵倒されることはありませんか。前任者だからもうすでにそこの職場を離れているということがほとんどですが職場によってはアドバイス係を辞任して居座ったりして。

お客が厳しいのはわかります。だけどド素人を製造リーダーに据えなきゃならないのは人材不足の会社が悪いんでしょといいたくなりませんか。

しかも働いている人間の中に言葉の通じない外国人もいると意思が通じなくてミスを犯すこともあるでしょう。

日本人を世間並みの給料で雇えないから賃金の低い外国人労働者しか雇えないのに彼らとコミュニケーションできない日本人を攻めないでほしいですね。

安い外国人を大量に雇って彼らにだけは残業推奨、日本人はなるべく残業するなっていう会社の風土は国辱ともいえます。

定額働かせ放題

給料が定額だとさらに悲惨です。

同じ月給でも残業代が時間なりにもらえる部下たちはやればやるほど給料が増えますが、管理職といわれるリーダーはやればやるほど自分の時間の値打ちが下がります。

士気も下がってしまいそうです。

間接業務だったら定額の給料でなるべく短時間に業務を短縮せよというのはよくあることです。

給与体系がそのままで現場作業に従事させるのはいかがなものか。

これで200時間とか残業して死んだら(ぜったいそんなに残業しないでください)どうするつもりでしょうか。

まとめ

給料は定額なのに定時で帰れない仕事量、つねに褒められずケチだけつけられ、自分で仕事を作り出すのではなくただただ与えられた注文を消化するっていうのは生産活動とはいいながら人生において生産的とはいいにくいものです。

転職だろうと趣味だろうと副業だろうとなにかしら生産的なことを探しましょう。会社の仕事は割り切って行いましょう。

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