いじめを苦にして学生が自殺することがあります。おおっぴらにいじめられることもあれば、相手は誰かわからず陰湿にいじめられるということもあるでしょう。
しかしいじめは学校だけで起こることではありません。
社会人になっても存在します。
いじめはあらゆる社会に存在する
学校でのいじめには逃げるという手段が認められる
学校で起こるいじめには立ち向かえという議論のほかに逃げるという手段があるといわれています。
義務教育といってもそれは親に対しての「小中学校の教育を受けさせる義務がある」のであって、子供にはいじめられるとわかっている学校に無理矢理行く義務はありません。
したがって本人には逃げるという選択肢があります。自殺してしまうよりそういう環境から離すほうがよほど安全な対策といえましょう。
職場でのいじめには逃げは許されるか
職場ではどうでしょうか。
いい年をした大人がいじめ或いは嫌がらせをするなど考えられないことのようですが、現実には子供の学校と同様にあります。
まったくないというところも当然あるかもしれませんが、他人同士が同じ場所に集っていれば何かしらの軋轢やストレスは感じますし、それに対して対応出来ず、かつ攻撃的な性格の人は気に入らない人に対していじめ或いはいやがらせをすることがあります。
ただ嫌がらせを受けたとしてもそれを上司やそれに準ずる人に言ってどうにかなるでしょうか。
学校でもほとんどあてにならないように職場でもどうにもならないのが現実でしょう。ましてや嫌がらせを受ける本人も大人なのだから他人にそういうことで苦情を言うのはどうだろうと躊躇することもあるでしょう。
しかし嫌がらせをする人はいつまでたってもするでしょうし、あからさまな嫌がらせというのは少ないと思います。それはあまりにもあからさまな嫌がらせは今度は法に触れるということを多少承知しているかもしれないのです。
始末が悪いといえます。法に触れない程度に嫌がらせをされるというのが一番厄介かもしれません。
そして法に抵触しない程度の嫌がらせというのはまわりの人も見過ごすか見て見ぬふりをするでしょう。なぜなら誰でもできれば厄介事には巻き込まれたくないからです。
そんな嫌がらせを受ける環境から逃げることはできるでしょうか。実際のところ働いていると逃げるのは困難です。
よほど出ないかぎり職場を変える(転職)よりは我慢してしまったほうが無難ということになります。もちろん社会人としてただ通勤拒否するというのは一般的に許されません。それがどんなに精神的に苦痛だったとしても学校に通っている生徒ほどには寛容に扱われないでしょう。
対処する方法
- 証拠を残す
- 職場を変えてもらう
- 自ら職を変える
あきらかに嫌がらせな行為と思われることは写真を撮っておくなり録音しておくなり、あるいは書類が残っているならそれを保管しておきましょう。
さらにそれらの行為の年月日時分まで記録しておきましょう。
もしそれが上司による不当な強制労働ということになれば不払い時間外労働賃金を請求できるでしょう。
また自ら退職すると決めたとしてもそれらの証拠があれば会社都合とみなされ失業給付を早く受け取ることができる可能性があります。
職場を変えてもらう
ある程度の規模の会社であればセクションが分かれているでしょうから職場を変えてもらうように要請することも視野にいれてみてはいかがでしょうか。
逆にセクションもないほど小さい会社でいじめや嫌がらせが存在していることはその組織はもうほぼ崩壊しているといってもいいと思いますから職場を変えるどころか勤め先を変えるように動くべきです。
自ら職を変える
思い切って会社を辞めて別のところへ転職するという方法が一番確実です。
まったくあたらしい環境になれば気分も変わりますから晴れ晴れとした気持ちで勤めをすることもできるかもしれません。
ただしまったく理由もなくいじめや嫌がらせを受けるとは限らないということもあることを知っておくべきでしょう。あなたにもなにか人をイラッとさせる要素があるのかもしれません。もしそうだとすればたとえセクションを変えてもらっても勤め先を変えてもいずれまた誰かから同じような目にあう可能性もあるということです。
いじめや嫌がらせへの対処を考えるときに自分の在り方ということも常に考えておいて損はないでしょう。