中途採用で入ってきた人たちがタイプ違いすぎて絶対場違いだろって思ったあとのオチ

製造業で仕事やってますが、世間のご多分に漏れず人手が足りません。人件費がまかないきれないからあまり人を雇えないというのが主たる理由なのですが、それでも足りなさすぎて私を含めて社員から非難轟々の突き上げをしてようやく経営者は重い腰を上げて求人に踏み切った模様。

といっても転職エージェントその他のような高度で親身な転職斡旋サービスではなく格安の転職斡旋サービスと思われる求人ジャーなんとかの新聞紙面日曜版に載せた模様。

それでもどんだけ新聞読み漁ってんだよって思いつつ、偉いな・・・とも感じられる5人~10人程度がエントリーしてきたらしく、さっそく翌月月初の朝礼のときに3人ほど新入社員として皆の前で紹介されたんです。

その方たちはまとめてとある製造部門に配属されたのですが、当初社内の噂では5人採用したと囁かれていました。でも入社前にもう2人辞退して結局3人の美女しか来ないのかなあと思っていた数日後の11時30分ごろ。

社長さんが何やら若めで私服姿の女性2人を伴って現場を歩いているではありませんか。何やら奥の方に歩いていくので「ははあー、入社する予定の残り2人はあの女性2人なのかな。社内の工場を案内しているのか・・・」と想像しました。

それにしても彼女らのうちの1人はばかにヒールの音をコツコツ言わせて歩くではありませんか。

まるで「キャリアウーマンですわ。私」って感じです。

あんなのが「菜っ葉服(ブルーカラーの制服ね)なんか着て場末の製造会社で務まるんかいな」って思いましたよ。

そんなことを疑問に思いつつ、それでもやや期待もしていたんですよ。だってヒールの音をコツコツ言わせて歩く女子なんてここ数年まともに見たことありませんからね。

・・・

ちょっと部品取りに歩いて数分の別工場まで行ったときにそこの事務所にいた人と雑談したんです。
「3人こっちに入ったようですけど、あと2人入るんですかね」
「そうそう、あと2人は25~6の男の子みたいよ」

(え?)
ちょっと話がわからなくなってきましたね。25~6の男の子には見えませんでしたよ。でさらに聞いてみたんです。

「あれえ・・・昨日社長が女の人2人連れて社内歩いてましたよ」
って言ったらその人答えて言うんです。

「ああ、あれは○○生命の人ね」

「・・・」
そうだったんですか。なるほどと絶句して納得です。

社長さんと一緒に工場を奥まで歩いて行ってたのは実は工場の奥に食堂があるからだったんです。生命保険売るババアって会社が昼休みのときに飴持って良く食堂にヅカヅカと来るじゃないですか。それの下見だったんです。

てっきり中途入社の下見かと思った・・・

そんな靴音コツコツそれも100メートルも離れていても聞こえそうなほどでかい音で闊歩する女子がこんな薄汚い工場になんて勤務しようって気になるわけないです。

・・・

ところで、そういう靴音コツコツ女子がとても3日と持たなそうな会社ですが、では働いている女子は全然そういうタイプじゃないかということです。

確かに数人の女子は事務所でスカートの制服着て働いていますが、靴音コツコツっていうほどではないです。とはいえまったく似つかわしくないかといえばそうでもない。

ちゃんと音の鳴るかかとの高いヒールを履いてそれなりのところを歩けば様にはなる程度の外見ではあります。

では現場で働いているおばちゃんたちはどうか。やっぱり現場で菜っ葉服を毎日着て働いていると自己に対するイメージがそうなってしまうのでしょう。

品がないといったら言い過ぎですが、靴音コツコツのイメージはまったく想像できない風采です。やはり人は働く場所と外見をどう作るかで決まってくるのではないかと思わされます。

つまり良い格好していれば良い格好なりの人柄を作ろうと無意識に働くだろうし、菜っ葉服を着ていればそれなりでええやろって気持ちになるかな。

だって菜っ葉服着てビシッとした顔していてもモテないだろうから。

・・・

そう考えてみると、ちょっと昔の映画、1983年のフラッシュダンスはぜったいおかしい設定だなって思いますよ。

ご存知の方は知っていると思いますが、主人公の女子は普段は町工場で溶接工として電極トーチでバチバチ板金をアーク溶接でくっつける仕事してます。そして夜な夜なだかダンスの練習してプロのダンサーになることを夢見ていて有名なダンス学校だかダンサーオーディションだか最後に受けて落ちるんだか受かるんだかわからないけどやりきった感出して恋人と抱き合って終わりという映画です。

その電極トーチでバチバチ溶接する地味な姿とダンサーという派手な仕事とは実際にはほぼ仕事として真逆です。

ダンサーを夢見る人はその夢の実現前の仮の姿として選ぶ仕事も人前で派手に振る舞う仕事じゃないんかいなって思うわけです。個人の意見ですが。

要するに靴音コツコツさせて歩く人は町工場でチマチマした仕事に応募しないわけだし、同様にダンサーを志す人はショーパブとかで踊りながら働くんじゃなかろうか。

偏見かしら?

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